このブログを読んでいるあなたは、ITへの転職や異動希望などのジョブチェンジを考えていらっしゃることと思います。そして普段は簡単な文章作成しか行わないので、ITのスキルや知識に不安のある方かもしれません。私の場合、Excelでグラフの作成をできる程度で、ピボットテーブルや関数の挿入の知識は全くない状態でIT業界に飛び込みました。そこから1年をかけて、業務をこなしながら徐々に覚えていきました。しかし、仕事をやりながらではなく、事前にある程度スキルや知識を身に着けたいと思いますよね。
加えて、このような例も考えられます。普段はインターネット検索ばかりで、あまりパソコンに触れずにある程度の年齢になり、でも「若い人に任せるよ」で終わりたくない上司や、社員全体のITリテラシーを底上げしたいと考えている管理者の方々です。若い人だからといってパソコンをバリバリ使いこなせるわけではないですし、法令や戦略について知っているかというとそうとも限りません。やはり、若い人でも管理者でもITリテラシーを上げる方法はないのか、と悩むことがあると思います。
この記事は、そんなITスキルや知識を身に着けたいと悩んでいる方に向けて書いてみました。「パソコンがわからない」という原因ははっきりしていて、少なくとも職場においては自分が必要とする機能以外「触る機会が圧倒的に少ない」からです。触らないのでわかるようになりようがないという状況ですね。そこで触る機会を増やして、かつ知識も増やせるような、そんな3つの方法を考えてみました;
- 家のパソコンで、とにかく触ってどんなことができるのか試すこと
- CPUやSSD、メモリなどの役割を知ること
- ITパスポートの取得
以下で詳しく解説していきます。
1. とにかく触ってどんなことができるのか試すこと
もし操作方法がわからないとき、あなたはどうしますか。おそらく職場のパソコンが詳しいと言われている人のところに聞きに行くのではないでしょうか。はたまたGoogleで検索したり、本で調べてみたりするでしょうか。
確かに、今の時代情報はいたるところにありますので、聞いたり調べたりしたら、操作方法がわからないという問題をすぐに解決することができます。では、次に同じような壁にぶつかったときに、純粋な自分の知識や技術だけで解決できているでしょうか。おそらく、大体の人は前回も聞いたけれども何だったっけと、思い出すことができないのではないでしょうか。思い出すことができない原因は、聞いたり、調べたりしたことがその場限りのインプットになってしまっていることです。これでは「再現性のある成功」とは言えません。
それではどのように「再現性のある成功」にするのかというと、ある操作した場合に、どのような結果が得られたのかという「因果関係がはっきりしたアウトプット」を行うことができるようにすることです。
因果関係がはっきりしたアウトプットを積み重ねるために、「とにかく触ってどんな事ができるのか試すこと」が必要になるのです。パソコンが不得意だという人は、とにかく触るということが足りていません。家にいて暇なときにでも、表計算ソフトや文章作成ソフトの普段使っているメニュー以外も開いてみましょう。おそらくあんな事ができたらいいなと思っていた疑問を解決するような機能がついているかもしれませんよ。
2. CPUやSSD、メモリなどの役割を知ること
今までの内容はソフトウェアの内容になりますが、今度はハードウェアの内容になります。ソフトウェアさえわかればそれでいいと思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。ソフトウェアは、ハードウェアの上で動いているのです。SSD上に保存されたファイルをダブルクリックすると、メモリ上に開かれ、マウスやキーボードの入力内容をCPUがメモリとやり取りして処理をして反映させて、作業が終わったら保存して・・・パソコンの各パーツの役割を知ることで、一体何がパフォーマンスに影響を与えているのかがわかるようになるのです。そうすると、例えば要望に対するスペックは過剰ではないか判断したり、あるいはプライベートでパソコンを買うときにメリハリの聞いた予算の使い方ができるようになります。
以下、CPUやSSD、メモリなどの役割を知ることがどのようなことに役に立つのかまとめてみました;
- トラブルシューティング・・・パソコンが遅くなったり、ネットワークに繋がらなくなったり、といった問題が発生することがあると思います。このような自体に、問題を特定しやすくなります。例えば、パソコンが遅くなった場合、CPUやメモリに負荷がかかりすぎているのではないか、ネットワークに繋がらないのはルータに問題があるのか、などです。
- アップグレード・・・パソコンのパフォーマンスを向上させたい場合、どのパーツをアップグレードすべきかを判断するのに役立ちます。例えば、起動用はHDDではなくSSDを使うことで、起動速度を早くすることができたり、パソコンでゲームを楽しみたい場合はクロック周波数の大きいCPUを買ってみたり、などです。逆に、不必要な部分にお金をかける事もなくなります。
日進月歩でデジタルスキルは進化していますが、パソコンの基本的な部分はそんなに変わっていません。そのため、基本を理解していることが、より高度なデジタルスキルを習得するための基盤にもなります。
3. ITパスポートの取得
ソフトウェア、ハードウェアに対して少し自身がついたところで、最後に、より詳しくデータベースだったり、情報戦略、法令などの概要を知るために、ITパスポートの勉強をして資格取得することをおすすめします。あやふやだったり狭かったりした自分の知識に対して、業界共通の基礎を覚えることができます。IT業界に入るとその業界用語に慣れるのにだいぶ時間がかかりますが、最低限の会話をするくらいならITパスポートで十分ついていくことができると思います。
勉強方法について、確かに過去問を集中して解くことで資格を取得することもできますが、これではその場しのぎで終わってしまいます。教科書を読んで、各章ごとの練習問題を解くというのを繰り返すとよいでしょう。私の場合、合格最低ラインを大きく上回って安心して資格試験に望みたいと考えておりましたので、4ヶ月くらい勉強に費やしました。朝起きてから30分、会社から帰宅して1時間、土日に2時間ずつ教科書を読み進め、各章ごとの練習問題を溶きました。また、通勤の電車内での時間は過去問を解くことに充てました。
今回は「パソコンがわからない」を解消する3つの方法について解説しました。この記事の中で、ほんの少しハードウェアやソフトウェアについて触れました。今後はこれらをより詳しく解説したり、ミドルウェアについて触れていきたいと思います。
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