2025年1月28日から1月29日にかけての、アメリカのS&P500を見て驚きました。大幅下落でした。なぜ下落したのか疑問に思い日経新聞を読んでみたところ、原因がわかりました。中国企業が公開した「低コスト生成AI」が原因でした。
「低コストAI」とはその名の通り、開発費用が非常に抑えられた生成AIのことです。Googleの「Geminiウルトラ」の開発費は日本円に直して約300億円、OpenAIの「Chat GPT-4」は約120億円です。これに対して、中国のディープシークが発表によると開発費は約9億円ということで、その安さが際立っています。これにより、今までAIは、Open AIやGoogle、Microsoftなどアメリカの独壇場と思われてきましたが、そのイメージが崩れたため、アメリカの株価が下落したということです。
どのように低コストを実現したのか
AIの精度を上げていくためには、AIに読み込ませるデータの量を増やす必要があると考えられています。このデータを用意してAIに学習させるために費用がかかるのです。今回の中国のディープシークの発表によるとオープンソースとして公開されているAIを利用することで、大量のデータを用意したり、AIに学習させたりするコストを抑えることに成功したということです。
ちなみに日本でもスタートアップ企業が、公開済みのAIモデルを掛け合わせることで、短期間で優れたAIを作成する方法を発表しています。私見を述べると、ぜひ日本企業にもAI分野で頑張ってもらいたいと思っています。
これからのAIは中国優位になるのか
私の意見を申し上げると、まだ中国優位と断言はできないと考えています。なぜなら、まだまだ情報が足りないからです。ディープシークの手法は確かな技術なのか、出来上がったAIモデルの使用感はどうなのか、気になることがたくさんあります。今後の動向を見守る必要があります。
IT業界の人間かそうでないかを問わず、今後AI中心となっていくであろう世の中を考えるとAIについても学習しておいたほうが良さそうですね。
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