接客業からITにジョブチェンジして1年が経過しました。振り返ってみると、自分自身勘違いしていたことや、業界外の人が誤解してしまっていることが多々あったように思います。
この記事に出会ったあなたはおそらくITへの転職や異動希望などのジョブチェンジを考えていらっしゃることと思います。そのジョブチェンジを勘違いにより「こんなはずではなかった！（泣）」で終わらせないために、3点にまとめてお伝えしたいと思います。
- ITと言ったらプログラミングだ
- ちゃちゃっとコードを書いて、魔法のように解決できる
- 他人とかかわらない仕事
以下で詳しく説明していきます。
1. ITと言ったらプログラミングだ
この記事を読んでくださっているあなたの身の回りでも、よくある会話になっていませんか。確かにプログラマもいますが、IT業界で働いている人すべてがプログラマではありません。ネットワークを設定する人、データベースを構築する人、システムの設計書を書く人など、さまざまな人が関わり合いながら、IT業界は成り立っているのです。だからジョブチェンジする前に、IT業界の中でもどの分野に関わりたいのか、しっかり調べることが大切です。もちろん、プログラマになりたくてIT業界を目指しているという方もいらっしゃると思います。それでも、IT業界の全体像、システムはどうやって作られていくのか、プログラマはどんな位置づけなのか、そのことについて概観することは今後の仕事の進め方につながると思いますので、ぜひ知ってください。
2. ちゃちゃっとプログラムを書いて、アプリで魔法のように解決できる
私の経験上、この勘違いはご年輩の方に多いような気がします。どんなことでもプログラムを簡単に書いて、アプリで問題をすぐに解決できるというイメージを持っているように感じます。「あれをやっておいてよ。」という感じで依頼をしようとするのですが、現実はそれほど単純ではありません。業務のどの部分をシステム化したいのか、システムとしてどのように実現するのか、考えることはたくさんあります。そして新しいシステムやアプリの導入には時間、コスト、そして労力がかかります。また、不具合が発生したとき、それを解決するためには相応の専門知識を持った人を配置しなければなりません。IT技術でできることはたくさんありますが、完璧な解決策ではないのです。
3. 他人とかかわらない仕事
ITというとどうしてもPCに向かって仕事をするイメージを持つと思います。そこから派生して、他の人と関わる機会があまりないとか、在宅ワークし放題とか…もしかしたら分野によるのかもしれませんが、私の場合、他の人と関わる機会が増え、在宅ワークはなかなか難しいのが現状です。私はシステム開発の中でも「要件定義」という部分に携わっています。これはシステム開発を依頼してきたユーザの要望をまとめて、システムとして実現するために設計書を作成する、IT業界での翻訳家のような役割になります。当然ユーザの要望は1回で把握し切ることは難しいので、打合せを何度も行います。また、社内でもユーザの要望自体を理解しようとしたり、どのようにシステムとして実現するための設計書を作成したりしていくのかを密に打合せていきます。
また、システムの使用開始後に向けたユーザの教育やサポートが不可欠です。例えば、新しいソフトウェアを導入する際には、ユーザがその使い方を理解し、効果的に利用できるようにするための事前に操作を試していただくこともあります。さらに、システム管理者や開発者は常にシステムの状態を監視し、必要なアップデートやメンテナンスを行うことで、システムの安定稼働を支えているのです。
これらの誤解を解消し、IT業界の真実を理解することで、ジョブチェンジした結果の後悔を防ぐことができるのではないでしょうか。今後、3階層Webシステムやシステムの開発工程についての別記事を書くことを考えています。これにより、理解を深めていくことができるのではないかと考えています。
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